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2006/04/30

“お節介なオバサン”化現象

060430_19_iwase_1長女の通う絵画教室主催の写生会に参加するため、画材とお茶をぶら下げて、運河の端へ。

行きがけの電車の中で、目の前の子どもが靴を履いたままシートに膝立ちになり、窓の外を眺め始めた。5歳くらいか。んー、いや、もうちょっと幼いかもしれない。昨日営業運転を開始したばかりの真新しい電車は見物気分の乗客で満員で、車両が揺れるたびに、その子どもの靴底が前に立つ婦人のズボンを汚した。

「ボク、人に当たるから靴脱ごうか。」

しばらく迷った末ではあったけれど、ついに見かねて口を出してしまった。ところが、そのガキ坊やは、ジロッとわたしを一瞥しただけで、体の向きひとつ改めようとはしなかった。ムカッ!あら、あら。

「ねえ、ボク。」
──無視。

現在進行形でズボンを汚されている婦人は「いいんですよ。」と言ったけれど、いったん口を出してしまった以上、引っ込みはつかない。今や彼女ではなく、わたし自身の問題だ。 ぽん、ぽん、ぽん、とその子どもの背を叩いた。そして、さっきより少しだけ大きな声で

「ボク。お外見るなら、靴脱ごう。人の服に当たってるよ。」

そこではじめて、隣の席に座っていた父親らしい男性が気づいた。それまで彼もまた、子どもに背を向ける格好で体をねじり、窓外を眺めていたのだ。

「あ、すいません。」 バシッ、バシッ!!!???

父親は“ボク”の靴を脱がそうとしてうまくいかず、その足をひっぱたいた。
ごめん、こんな身動きの取れない、逃げ場のないところであなたに恥をかかせてしまって。だからって、子どもに当たらないでやってちょうだい。

写生会が始まって、わたしと長女の近くいた、幼稚園の年長くらいの女の子が、突然長女の顔を覗き込み、兄らしき子どもに

「鼻がつぶれてて、変な顔。すごい変。」

と言いながら、長女を指差した。とっさに、そのクソガキ少女の目線の高さまで腰を屈めて

「そんなこと言われたら悲しいから言わんで。」

と話していたわたし。(アンタの顔の方がよっぽど変じゃ、と言わなかっただけマシか)

写生を終えてわたしたちが駅に向かって歩き出した時、運河の端から身を乗り出し、脇に落ちていたオールで水中を突つき回していた小学生の少年2人。一瞬、バランスを崩してよろけるのを見た。

「落ちないように気をつけなさいよ!」

どうしても黙っていられなくて、通りがかりに声を投げた。見知らぬオバサンに注意されて、2人は不思議そうにこちらを見ていた。

イヤになった。

昔は、他人のことなんか放っておけたような気がする。他人の事になんか無関心でいられた。どうでもよかった。それは、とても楽だった。見も知らぬ誰かのために心がざわめいたり、イライラしたり、そんな無駄なエネルギーを使わなくてよかったのだもの。
自分の家族のことをとやかく言われても、どうせ2度と会うことのない相手だと思えば黙っていられた…はず。

それが、いつのころからこんなにお節介になってしまったのか。これじゃあ、イヤなオバサンだ。わたしだって若いころなら
「うっさいな、ほっといてよ!」
と感じたに違いない、お節介オバサン。 どうしよ…。確実に進むオバサン化現象に歯止めが効かない~~~!!

photoのページに写真を追加しました。ほんの数枚ね。

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2006/04/26

いったい、何に触っちゃったんだろう?

はあぁぁぁ…。

ため息なんかついてみる。
今年に入ってから、どうにもわが家の人たちは体調がスッキリしない。
順繰りに誰かが吐いたり、熱を出したり、湿疹だらけになったり、副鼻腔炎になったり、アレルギーが出たり。

きょうも息子が39度以上の発熱、長女は嘔吐で学校を休み、リビングに仲よく布団を並べて寝ていた。治ったと思うと、次の誰かが体調を崩す、その繰り返し。これはもう、何かの祟りか、呪いでもかけられたか。そんなことまで頭に浮かぶ始末。

わたしが元気なのがせめてもの救いだ。これでわたしまでどうかなってしまったら、途端に家の機能が停止してしまう。

さあ、いつになったら家族全員そろって健康になれるんだろう。

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2006/04/13

4月の風景

いたち川にて

昨日の午前中はまだ七分咲き程度だったのが、午後遅くには、すっかり満開になっていた。

「明日はカメラを持って出かけよう。」と、楽しみにしていたら、きょうは朝から雨…。

ただ、ここ最近多いこれでもかというような激しい降り方ではなくて、細い細い小ぬか雨。次女を幼稚園に送った後、ちょっとだけカメラを持って川べりの桜を眺めた。ここから数百メートル南下しただけの所を流れる松川べりの桜は、2,3日前にはすっかり満開で見ごろを迎えていたというのに、このいたち川の桜は、今やっとだなんて。

たったこれだけの距離でも季節がずれるのだから、北に暮らす人と南に暮らす人とでは、暦の感覚は大きく異なるのだろう。同じ言葉から心にイメージするものは、その人ごとに違って当たり前なのだ、きっと。

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2006/04/12

お疲れさん

P1040765

幼稚園の給食がまだ始まらないので、お昼前には次女を迎えに行っている。きょうは個人懇談のために、一旦帰宅してお昼を食べた後、再び次女を連れて幼稚園へ。
10分ほど担任の先生(新卒の20歳。わたしの娘って言っても通用する若さ!)と話し、帰りに買い物をして家に着いた時にはもうふらふらになっていた次女は、玄関のドアを開けるや、その場に倒れこんでしまった。

ZZZZZZZ…。寝てるし。

たかだか3時間程度の園生活でも、何もかも初めての事と人ばかりで緊張しているのだろう。
そういえば、はるか昔、社会人になったばかりのころ、仕事を終えて家に帰ると、夕食も食べずに眠りこけてしまったっけ、などと自分の事を思い出した。

担任のH美先生も、家に帰るとそのまま寝てしまっているかもしれないなあ。

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2006/04/10

入園

先週の金曜日に次女の入園式を終え、きょうからは、自宅から幼稚園までの道のりを彼女と2人で往復するのが日課となった。3歳の子供の足でも10分もかからないような距離を、近所の学校の校庭に咲く水仙を眺め、桜の枝の下を通って歩くのはとても気持ちいい。

そういえば、いつも何かしら時間に追われて、移動はほとんど車でしていたから、こうやってゆっくり歩くこと自体が久しぶりな気がする。冬の間、天気が悪くてなかなか外を歩く機会もなかったし。

園の玄関で、先生に次女を引き渡す。少しだけ不安そうな表情をしていた次女は、先生の
「おかあさんに“行ってきます”って言おう。」
という一言でぱあっと明るい顔になった。
「行ってきまーっ!」
毎朝、お兄ちゃん、お姉ちゃんが学校へ行く時と同じ言葉。心なしか胸を張って、誇らしげに言い放った。
そして、くるり、とわたしに背を向けて、すたすたと行ってしまった。

あら、あっけない。

息子の入園のころを思い出す。毎朝、おかあさんと別れる場面で泣いて、泣いて、それが1年間続いたのだったよ、お兄ちゃんは。
なのに、あなたはそんなにすんなり行けてしまうの?あら、まあ。

園から自宅に向かう道すがら、川沿いの桜が3割くらい開いているのを見て、もう少ししたら朝、カメラを持って出かけようと心に留めた。
きっとカメラを構えながら、誰もいない足元を、つい確認してしまうだろう。

……川に乗り出しちゃダメだよ。車道に近づかないで。

このクセが抜けるまでには、どれくらいの時間が要るんだろう。

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