2007/01/15

斉藤哲夫「悩み多き者よ」

『クリスマスの約束2006』について再び。

この番組の核となる部分は、本当のところ斉藤哲夫氏が登場したあの場面なのだ。間違いなく。歌った曲は2曲。
「悩み多き者よ」と「グッドタイムミュージック」
それと、よくも悪くも斉藤氏の代表曲と言われるのであろう「いまのキミはピカピカに光って」のさわりの部分も少しだけ。

わたしはこの人を知らなかったし、「ピカピカ」以外の曲は聴いたこともなかった。また、彼がそれらの曲を作り、歌っていたのであろう時代を、わたしはあまりよく知らない。フォーク全盛のころ、わたしはまだ子どもで、本気で音楽を聴くようになったのはそのちょっと後、「ニューミュージック」という言葉に代表される時代に入ってからだ。

だから、斉藤氏のあの曲が生まれた時代の空気感を、肌に蘇らせることはできないのだ、わたしには。
蘇らせることはできないのに、でも、うっすらと感じ取ることはできて、それだけでもあの曲を聴いて鳥肌が立った。

そして、斉藤氏や小田さんと同じ時代に青春を生きていた年代の人たちにとっては、どんなにか特別な一夜になったろうかと思い、少し妬ましかった。

斉藤氏にとっても、彼の家族にとっても、小田さんにとっても、あの日のステージはそれぞれに何かの集大成であっただろうか。それとも、あれがさらに新しいスタートラインなのだろうか。

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2007/01/14

クリスマスの約束2006

もう年が明けて2週間も経つので、今さら感たっぷりな話題だけれども、録画しておいた『クリスマスの約束2006』を見た。

小田さんやオフコースの歌を聴きたくてこの番組を見ているという人も、きっと少なくないと思う。でも、今回最も強くわたしの印象に残ったのは「いきものがかり」の3人と小田さんが一緒に歌った「SAKURA」。
小田さんではなく、いきものがかりの歌だ。

「いきものがかり」という名前が変わっていて、何となく気になるグループではあったけれど、ごめんなさい。どんな歌を歌っているのか、ちっとも知らなかった。それだけに、いきなり耳に飛び込んできたのびやかなボーカルとドラマチックなメロディは衝撃的だった。

どれほど衝撃的だったかというと、

3月7日に発売される、いきものがかりのアルバムを予約してしまったほど。前にコブクロについて触れたとき、滅多にアルバムなんか買わないと書いた。そのわたしが予約までしたのだから、これは相当スゴイ。

コブクロといえば、黒田さんの味のある声が好きなのだけど、いきものがかりのボーカル(ごめんなさい、お名前知りません)の女の子の声も、透明な声というのじゃないけれど、素直に伸びて、少しかすれる辺りに心をひっかかれるような感じがするのだ。

(声の伸び方ということで言えば、やはりゲストとして参加していた松たか子とスキマスイッチ。スキマスイッチのボーカルと松たか子の声には共通点があるように思った。小田さん、ああいう声が好きなのか。ちなみに、オットは斉藤哲夫の「悩み多き者へ」に、いたく感動していた)

小田さんにハモってもらって歌えるなんて、気持ちいいだろうなあ。

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2006/12/22

コブクロがいい

NAMELESS WORLD(通常盤)  ALL SINGLES BEST (初回限定盤)(DVD付)

コブクロをよく聴く。
滅多にCDなんか買わないわたしが今年買ったアルバムは3枚で、そのうちの2枚(1つは2枚組だから、正確には3枚)はコブクロのものだ。(オフコースはダウンロードで済ませたというのに!)

「コブクロ」の「クロ」つまり、黒田さんの声がいい。掠れ具合や濁り具合も含めて、第一声を聴いた瞬間から心を持って行かれてしまった。聴き慣れたアルバムを何度繰り返し聞いても、黒田さんの声が流れる瞬間、シートに身を沈めて目を閉じてしまいたくなる。

だから、運転中に彼の歌を聴くのは、実はわたしにとって、ちょっと危険だ。

昔から、「た・て・と」を「つぁ・つぇ・つぉ」とか「とぅあ・とぅえ・とぅお」なんて発音する男性ボーカルが大嫌いで、これはもう生理的にダメなのだから、とやかく言わないでほしいんだけれど、とにかくそういうのが嫌いなわたしの耳に、黒田さんの素直な発音はとても心地よい。

正直に言うと、小田さん以降、はじめて別の人の声に惚れ込んだと言ってよい。小田さんといい、コブクロといい、あまりに売れている人たちなので、ミーハーと笑われるかもしれないけれど、まあ、よいものはよいのだ。

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2005/12/27

クリスマスの約束2005

昨夜、『クリスマスの約束』の放映があった。東京をはじめほとんどの地域では22日に放送があったそうだけれど、ここ富山では時間差で25日深夜の放送となった。(そうでなかったら見逃していた、たぶん)

過去のスタジオ収録という形とは違い、今年はコンサートツアーのうちの1つ(さいたまスーパーアリーナ)を撮影し、この番組用に編集してあった。そもそも小田さんが今年、久しぶりにコンサートツアーに出たきっかけ自体が、『クリスマスの約束』にあったのだということが、冒頭の部分で斉藤由貴のナレーションで語られている。なるほど、そうだったのか。

収録されている曲は、次のとおり。

まっ白

ラブ・ストーリーは突然に

さよなら

LET IT BE

眠れぬ夜

 ここで、各地のコンサートに駆けつけてくれたゲストの様子を紹介
 (かまやつひろし、松たか子、スタレビの根本要、ゆず、財津和夫、
 星野仙一、スキマスイッチ)

O COME ALL YE FAITHFULL

戦争を知らない子供たち

生まれ来る子供たちのために

たしかなこと

Yes - No

キラキラ

YES - YES - YES

明日

言葉にできない

<アンコール>

夜空ノムコウ
(ゲスト 中居正広)

大好きな君に

たしかなこと

「ラブ・ストーリーは突然に」では、小田さんは会場の四方に伸びた花道を疾走する。その様子は、今年のツアーが始まったばかりのころにフジテレビの『めざましテレビ』で見て知っていた。それにしても。あそこまで全力疾走しているとは。年齢が年齢なだけに驚いた。

はじめのほうは軽いノリで進むのだけれど、中盤、小田さんの語りも選曲もにわかにメッセージ色が濃くなる。昨年の『月曜組曲~風のようにうたが流れていた』でもちりばめられていた彼のメッセージが、今年はよりストレートに伝わってきた。ハッピーでも何でもないクリスマスを過ごしている人々がいるということ。会場で上映されていたフィルムはイラクのものだったのじゃないか。

後半は、圧倒的にヒットナンバーが連なって、そしてアンコールを迎える。ここで異色のゲストが登場するわけだけれど、それが異色に感じられないところがこの企画のよさなのだろうな。

2時間見終えて、聴き終えてどうかというと、もともとTV用ではなくコンサートの様子を収録したものなので、「生で聴きたかったな」という思いが強く残った。
TVを見終えての印象ということだけ言えば、たぶん昨年までのスタジオ収録版のほうがずっと長く余韻が残ったんじゃないかと思う。でも、今年小田さんのコンサートに行った人は、そんなTVの余韻なんか比にならないくらい深い思いを持ち帰ったはず。

それはともかく、ファンとしては、オフコース時代の曲を変にいじらず当時のアレンジのままで演奏していたのが、うれしかった。

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2005/12/23

小田さんってば

昨夜『クリスマスの約束』の放送があったんだそうな。えーっ!?とあわてて昨日の新聞のTV欄をチェック。

ない。

富山なんて嫌いだ。

と思ったけれど、小田さんのオフィシャル『Far East Cafe』を確認したら、富山では25日の深夜24:30から放送予定が入っていた。ああ、よかった。

昨年、『月曜組曲~風のようにうたが流れていた』の総集編のような形だった『クリスマスの約束2004』の中で、もうTVはやらないようなことを小田さん自身が語っていたものだから、今年はもう無いと思い込んで油断していた。
でも考えてみれば、月曜組曲は大掛かりなTV番組だったけれど、クリスマスの約束はライブ収録なのだから、あっても不思議はないのだった。

そろそろ小田さんから距離を置こうと思うのに、クリスマスがくる度に引き戻されてしまって、困ったものだ。25日の放送を見た後は、またしばらく小田さんばっかり聴いてしまいそう。

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2005/06/28

Soul Camp

先日、市内の大型スーパーへ娘と買い物に行った時のこと。

店の中央の特設ステージ(という程の規模でもなかったのだけど)でミニライブをやっていた。配られていたチラシを見ると“Soul Camp”という沖縄出身のヒップホップグループだとか。

その時歌っていたのが『BIG MAMA』という曲で、この曲にガツンと殴られたような衝撃を受けてしまった。不覚にも、足を止めたら涙が溢れそうで、早々にその場を立ち去ったのだけど、その私の背中を追いかけてくるように歌声がずっと聞こえてきて参った。

後で調べてみると、このグループ、3月にメジャーデビューしているらしい。
がんばれ~、と母のような気持ちで見守っている。

Soul Camp に関する詳細はここから

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2005/06/22

小田和正ニューアルバム「そうかな」

買った。買いました。小田さんのニューアルバム「相対性の彼方」略して「そうかな」。
早速聴いてみた。「あれっ?」と思って聴き込んでみた。

このアルバム、私は人には勧めないな。残念ながら。

アレンジの凡庸さが曲の本来の良さを殺しているんだろう。イージーリスニングのベスト集みたいな出来だから、BGMとして適当に聞き流したい人には向いているかも。

だいたい、ベスト版とか、こういった曲のほとんどがCMや主題歌に使われたタイアップ曲ばっかりなんてのは、みんな売れ筋路線の曲ばかりで、アルバム全体をトータルに見たときにめりはりがなくて、案外つまらないものだ。

これだったら、アルバムを買うより例の「風のようにうたが流れていた」のDVDを買うべきだった。

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2005/06/06

小澤征爾

2歳の次女の粘土遊びにつきあって、リンゴやらケーキやらソフトクリームやらの造形に夢中になってしまった。こういうものは凝り始めるときりがない。

ふと我に返ってTVのスイッチを入れると、スカイ・Aで小澤征爾指揮のベルリン・フィルの屋外コンサートの様子を放送していた。1993年、ドイツのワルトビューネでの模様だという。
ついつい見入ってしまった。
1993年といえば、12年も前のこと。画面で見る小澤氏は、現在よりもっとエネルギッシュで、全身からみなぎるパワーに溢れていた。今も年齢からは想像できないほどの勢いをお持ちではあるが、こうして昔の映像を見て比べると、やはりそれなりに枯れてきつつある印象は否めないか。(枯れるということが、必ずしもマイナスなこととは思わない)

私がTVの前に座り込んでいると、次女も工作の手を休めて寄ってきて、私の膝の上に座った。そして、それきり番組が終わるまでそこを離れることなく、画面を見つめ、聴き入っていた。

小澤氏もベルリン・フィルも、もちろん素晴らしいのだけれど、それ以上に惹きつけられたのは聴衆の様子だ。クラシックの演奏会にもかかわらず、曲に合わせて手拍子をしたり、メロディーに合わせて指笛の合いの手を入れたりする。中にはステップを踏み踊っている2人組も。屋外という開放感も手伝ったかもしれないが、日本のかしこまったクラシックコンサートとはずいぶん違う。それだけ自分たちの文化として根づいているのだろう。小澤氏も、時に聴衆に向かって指揮をし、それに応える。

私が3月まで暮らしていた松本にはサイトウキネン・オーケストラという他の町から見たら羨ましい伝統がある。その中心となっているのが、言わずと知れた小澤氏なのだけれど、サイトウキネンの行き着く先に、今日見たような演奏側と聴衆側の融合や一体感、そしてそれが空気のように自然に、あの地に根づくことを願っておられるのだろうなと、ふと感じた。

気がつけば、私の膝の上の2歳児も、曲に合わせて体をゆすり、小澤氏の真似をして両手を振り回していた。ニコニコと楽しそうに。

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2005/06/04

鈴木康博ディナー・ライブ

これ、行きたいなあ。

でも、今になってつくづく思うのは、小田さんと鈴木さんをそれぞれ単体で聴きたいのではなくて、2人のデュオが聴きたいんだということ。小田さんの声、鈴木さんの声、そして厚みと広がりのある鈴木さんのアレンジ。


正直に言うと、小田さん、ソロになってからのアレンジは薄っぺらな気がする。


ああ、この2人、それぞれに歌うだけじゃなく、もう1歩歩み寄って、ファンの願いを実現してくれないかなあ。
そういえば、ピンクレディーが復活コンサートで全国を回った、その儲けが1人5億円だってTVで言っていた。必要経費を差っ引いた後の、2人の取り分が、だ。2人で5億円じゃなくて、1人当たりだ。


小田さん、鈴木さん、やってみようという気になりませんか。
いえ、儲け云々の話はどうでも良いことかもしれない。
でも、純粋に2人の歌を聴きたいと願う人は大勢いると思うのだけどな。


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2005/05/08

月曜組曲DVD発売!

いやはや困ったニュースが飛び込んできた。

昨年の暮れ頃、月曜の深夜にTBS系で放送していた『月曜組曲~風のようにうたが流れていた』がDVDになって発売されるというのだ。このブログでも時々お名前が登場するBigBanさんからのトラックバックで知った。

ええ~っ!
そりゃそうだ。考えてみれば、あの深夜の放送時間にもかかわらず相当話題になって、それでもとうとう放送の無かった地域もあったことでもあるし、こういった形で発売されてもなんの不思議もない。
これが、普通のアルバムみたいなものだとか、単なる出演番組の収録版とかだったら、小田さん好きの私でもたぶん買おうとは思わない。
「へえ、そうなんだ。機会があったら見てみたいな」
で済んだと思う。

でも。

あの月曜組曲という番組は、ともすると小田さんから私たちへの置き土産的な意味合いがあったような気がしてならないのだ。今も小田さんはライブで全国を回っているし、その活動において何ら変化は無いのだけれど、それでも、あの「月曜組曲」以前と以後とでは、彼の中で何かが大きく変わったように思えてならない。

何かを終えた、と言った方が正しいだろうか。

5月25日発売だそうで、でもたぶんすぐに買うことはない(必死で自制中)。
けど、縁起でもないことを、と叱られそうだけれど、もしもこの先、小田さんが活動を停止するようなことがあればすぐに買う。きっと。

小田さんが歌い続けていてくれるうちは、あの番組が手元に無くても良い。

かあ~っ!
本当は今すぐにでもAmazonへ飛びたいのを抑えるのに精一杯で文章がまとまらない。

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2005/04/01

富山の夜とオフコース

富山へ来て5回目の夜だ。

やっと荷物の整理も終わり、あとは折りたたんで山になっているダンボールを引き取ってもらい、ビニール袋に詰めたゴミを処分するだけ。なんとか人間らしい暮らしが戻って来た。

昨夜、やけにディテールまで鮮明に記憶に残る夢を見た。
オフコースが再結成ライブをするという夢。
それも、小田和正、松尾一彦、清水仁、大間ジローの4人だけでなく、先に脱退したヤスさんこと鈴木康博も含めた5人のオフコース
現実だったら大変なことだ。

最初の場面では、松尾さんと清水さんがヤスさんのことを話していて、ジローさんが会議室の長テーブルにもたれながら
「今、小田さんが電話してるよ」
などと言っている。小田さんが、ヤスさんにお誘いの電話をかけているというのだ。

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2005/01/10

もうひとつのオフコース

オフコースの創設メンバーの1人鈴木康博さんが、先月オフコース時代の楽曲のカバーを12曲も収録したアルバムを出した。『FORWARD』というタイトルだ。

『明日の風に吹かれて』という新曲も入っているのだそうだけれど、その詞の内容は小田さんの『言葉にできない』への返歌のようにも受け取れそうだ。


終わるはずのない愛が途絶えた
命尽きてゆくように
ちがう きっとちがう
心が叫んでる
(中略)
あなたに会えて本当によかった
うれしくて うれしくて 言葉にできない

(小田和正「言葉にできない」)


君に今会いに行きたい
僕から言い出した別れなのに身勝手だよね 
君の仕事に感じてしまったjealousy

(「明日の風に吹かれて」鈴木康博)


オフコース、そして小田さんとの決別から20年以上経って、ヤスさんの心を溶かしたものは何だったのだろう。あの「さよなら」を歌っても良いとまで思えるようになったのは重ねた年令の成せる業なのだろうか。その辺りの、今の想いをヤスさんがインタビューという形で答えている。

60歳という年令を前に、何かにけじめをつけようとしているのは小田さんだけではなかったようだ。


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2004/12/21

最終回

『月曜組曲~風のようにうたが流れていた』

ついに最終回を迎えた。
今回は、純粋に楽しんで見、聴くことができたように思う。
小田さん自身、きっと楽しい収録だったのではないか。

スターダスト・レビュー(あの迫力のジョイントを生で聴きたかった)、
少年合唱団まで。
この番組にこれほどの人数を動員するとは。
『僕の贈り物』が、あんな風にアレンジされてにぎやかな歌になるとは。

とは言え、『言葉にできない』と最新曲の『たしかなこと』は、さすがしっとりと歌い上げてくれた。(後者は確か、某生命保険会社のCM曲として流れているはずだ)
『言葉にできない』は、鈴木康博氏がオフコースを抜けることが決まった最後のアルバムに入っている。ツアーの最中、小田さんがこの曲の途中で声を詰まらせたことが昨日のことのように思い出せるのに、あれから長い月日が過ぎた。

最終回だと思うからだろうか、今日はどうにも文章をまとめられない。キーを叩くそばからぽろり、ぽろりと言葉が逃げていく。


最終回のエンディング前の最後の曲に『明日』を選んだのは、小田さんなりのメッセージだろうか。
 
 
 
        

明日


君のために ありふれた 明日だけを願う
待ち合わせた あの駅へ 走る君が見たい

もし 当たり前の 笑顔消えて 哀しみだけが 世界をつつんだら
たゞ 祈り続けること そのほかに自分が できること その時あるだろうか

明日 きっと また こゝで その笑顔に会いたいから
透きとおる 日射しの中で この坂の上 君を待っている

君のために ありふれた 明日だけを願う
あの交差点で 交わし慣れた さよならを聞きたい

でも 分っていても やがて人は 同じ過ち 繰り返すんだ
あの とどかない想いは 忘れられた約束は
雨に打たれたまゝ 置き去りにされて

明日 きっと また こゝで その笑顔に会いたいから
透きとおる 日射しの中で この坂の上 君を待っている

いつも あの店で二人 街ゆく人を見てた
なにげない毎日が 手の届かない思い出にならないように

涙に震えながら 戦うべき時があるんだ
守るべき人のために その哀しみを 乗り越えるために

明日 きっと また こゝで この世界が続く限り
透きとおる 日射しの中で この坂の上 君を待っている

でも 世界中の君たちよ 気づかないうちに いつからか
大切なことが 僕らの 心の外へ こぼれていないか

明日 きっと また こゝで その笑顔に会いたいから


 
 
                                詞・曲 / 小田和正

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2004/12/15

クリスマスの約束から月曜組曲へ

「月曜組曲」も残すところあと1回となった。
最終回の前の回にあたる昨夜の放送では、鈴木雅之氏がゲスト出演していた。

かつて小田さんが彼に楽曲を提供した時、2人の声質の違いや、エリート対不良とでも言えそうなタイプの違いに目が行きがちで、何という無謀な企画を考えたのかと驚いたものだったけれど、実際には昨夜の放送でのデュエットを聴いた人ならわかると思うが、2人の声は意外にしっくりきて違和感なく、いやむしろ相互に演出し合うような響きさえ生んだ。カラーコーディネートでいうところの補色関係とでも言ったところか。

鈴木氏が「別れの街」を歌ったのは何年前だったろうか。

昔の小田さんの歌は、今の私によく響く。
かつての小田さんの年令に私が追い着いたからなのだろうと思う。
そして、年令も経験も追い着けない最近の曲達は、まだ私を受け入れてくれない。
きっと、私が60歳になろうかという頃に今の小田さんの曲を聴いたなら、もっと何かがわかるはずなのだ。きっとそうに違いない。


いくつか前の記事で小田さんが過去3年間にわたり、クリスマスの日に放送していた番組「クリスマスの約束」で他のアーティストの楽曲をカバーしていたことに触れた。私は最近までその事を知らなかったので1度も見たことがないのだが。
この番組を、今年こそはと楽しみにしていたが、TBSのサイトを探してみても「放送終了」と表示されているだけ。きっと今年はもう放送が無いのだろう。
「月曜組曲」の制作スタッフが、「…約束」と同じメンバーだということだから、これが代わりといったところなのだろうか。

残念な気もしないでもないが、もうそろそろ小田さんと距離を置いても良い頃合だ。来週の最終回を以ってしばらくは小田さんの歌から離れよう。またそのうち、聴きたくなったら聴けば良い。

歌というものは、日常どこかに置き去りにしているはずの危うい気分を呼び起こす。このブログに「恋愛」なんてカテゴリが加わったのがその良い証拠ではないか。
そろそろそんな気分は箱にしまって押入れにでも放り込んでおかなくては。


*******  *******


ああ、なんということか。
こんなにも堂々と今年は「クリスマスの約束」は無い、などと書いてしまったのに、昨夜ふと気になって小田さん関係のサイトを見てみたら、やはり今年も25日の夜23時45分から午前1時40分までという時間帯で放送するのだそうだ。
番組中に「月曜組曲」の制作ドキュメントなども盛り込むそうで、その部分には少し興味が湧く。

これは、間違いのない情報。

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2004/12/07

月曜組曲に思う

毎週月曜の深夜、小田さん出演の『月曜組曲 風のようにうたが流れていた』を見るのが習慣になってしまった。

深夜0時30分からという遅い時間帯の放送にもかかわらず、この番組が始まってから小田さんのアルバムが売り上げを伸ばしているのだそうだ。懐かしさから手を伸ばす人も少なくないだろうが、新しい誰かにもきっと届いたのだ、彼の声と歌が。


正直に言おう。
小田さんのことを嫌いになりかけた時期がある。

『ラブストーリーは突然に』の頃だ。

言わずと知れた織田裕二と鈴木保奈美(今となっては石橋貴明夫人だ…ね?確か)主演のトレンディードラマ『東京ラブストーリー』の主題歌だ。
あの頃、ちょっとオシャレな都会生活と恋愛模様を描いたトレンディードラマが流行ってはいたけれど、まさか小田さんがその主題歌を提供するとは思ってもいなかった。どんなに恋愛をモチーフにした歌を多く歌っていても、小田さんのイメージはとても硬派なものだったから。
さらに、その主題歌が大ヒットして、それまで小田さんのことなんか知りもしなかったような人がカラオケで熱唱しているのを聞くと鳥肌が立って、その歌も小田さん自体も急に安っぽくなり下がってしまったような気がしたのだ。

さらに正直に言うなら、小田さんの曲の中で唯一と言って良いが今でも『ラブストーリーは突然に』は好きではない。もしもドラマの主題歌としてでなく、アルバムの中の1曲として聴いたのだったらどうだっただろう。今となってはもう知りようもない。曲のイメージとして刷り込まれてしまった織田裕二と鈴木保奈美の顔を浮かべずして聴くことが叶わないからだ。


けれども、小田さん本人にとっては、この曲はその後の音楽人生の大きな転機となった曲であるらしい。前にそう語っているのを聞いた覚えがある。あるいはインタビュー記事を読んだのだったかもしれない。

この曲を、小田さんは『月曜組曲』で歌い、語るだろうか。それを聞いた後、この曲をもしかしたら好きになれるだろうか。


放送はあと2回。勿論最後まで見届ける。

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2004/12/01

クリスマスの約束

なんだか安っぽい三文小説のようなタイトルだけれど

毎年クリスマスの夜に、小田和正さんがそういうタイトルの番組をやっているんだそうだ。これもまた『月曜組曲』的な内容で、小田さんがセレクトした他のアーティストの曲をやるらしい。もう既に3回放送されて、今年で4回目だそうだから、そもそも『月曜組曲』のコンセプトの元になったのがこの『クリスマスの約束』なのかもしれない。

そんな番組があることを、私は全然知らなかった。
正直に白状するなら、最近毎週見ている『月曜組曲』だって、最初に知ったのは偶然だ。『サルヂエ』(サルの特殊メイクを施した岡田真澄と藤井隆が司会をするクイズ番組だ。これが結構スキで)を見終わって何の気なしにチャンネルを変えたら小田さんが映っていただけのことだ。

特別にアンテナを張っているわけではないから、情報が引っかからないのだ。

そうかと思えば、どこそこのスーパーで先着100名までサラダオイルが50円だなんてことはどこからともなく耳に飛び込んでくる。

私にとって、小田さんとサラダオイルのどちらが重きをなすか。

そんなもの小田さんに決まっている。
にもかかわらず、必要な情報として私のアンテナに引っかかるのはサラダオイルなのだ。
(サラダオイルと並べ語られれているなんてご本人は夢にも思っていないだろうが)

サラダオイルについて語れと言われたら、せいぜい2行も書ければ良い方か。どこのメーカーの何というのが良いとか。いや、そんなことは語れない。そこまで油にこだわったことがない。

一方、小田さんについて、またオフコースについて語れと言われたなら、そうだなあ、このブログで半月くらいは続けられるんじゃなかろうか。「off course」であって「of course」ではないのだとか、小田さんは東北大で建築を学んだとか。ほら、こうして今にもあふれ出ようとするうんちくの数々。

ああ、だけど

それでも、今の私にはサラダオイルの値段の方がずっと大事な事柄なのだな。


そういうわけだから、
私が過去の『クリスマスの約束』を知らなかったとしても、それは仕方の無いことなのだ。
そう、自分自身にこの言い訳がしたかった。
はー、でも悔しい。知らなかっただなんて。3年間も。かーっ!

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2004/11/29

風のようにうたが流れていた

また月曜日がやってきた。


そう、『月曜組曲』の放送日だ。
深夜0時半からの放送を見るのは明日の朝のことを考えるとちょっとつらい。今夜はオットが出張で不在だから、明日の朝は何が何でも寝坊できない。自力で起きなければ。
それなら録画しておいて後で見れば良さそうなものだけれど、あの『月曜組曲』という番組は家族が寝静まった夜中に1人で見てこそ堪能できる。懐かしい歌に心が過去へと泳ぎだす時、ああ、1人でよかったと思うのだ。


新聞のTV欄によれば、今日は他でもないオフコース時代の曲を披露するらしい。この番組では、小田さんが吉田拓郎とか美空ひばり(!)とか、思いがけない人の曲を歌っているのがひとつの見どころではあるのだけれど、そうは言ってもやはりオフコースが好きだった私としては彼の曲が聴けるのは嬉しい。


そして、だからこそなお、今夜は1人で見たい。1人でよかった。
きっと今夜は、オットではない人と共有した記憶が蘇る。
もしかしたらオットもまた、出張の宿泊先で同じ番組を見ながら、結婚前の誰かとの日々を思い出して「1人でよかった」と思うかもしれない。


若い頃なら、そんな風に過去を思う心のざわめきだけでも許せなかっただろう。パートナーに対しても、自分自身に対しても。
でももう、そんな潔癖さはいつの間にか失って、心も体もどんどん丸くなっていくのだ、きっと。

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2004/11/24

生まれくる子どもたちのために


多くのあやまちを ぼくもしたように
愛するこの国も もどれないもうもどれない
あの人がそのたびに許してきたように
ぼくはこの国の明日をまたおもう

広い空よ ぼくらは今どこにいる
頼るもの何もない あの頃へ帰りたい
広い空よ ぼくらは今どこにいる
・・・生まれくる子どもたちのために 何を語ろう

きみよ愛する人を守りたまえ
大きく手を広げて 子どもたちを抱きたまえ
ひとりまたひとり 友は集まるだろう
ひとりまたひとり ひとりまたひとり

まっ白な帆を上げて旅立つ船に乗り
力の続く限り二人でもこいでゆく
その力を与えたまえ
勇気を   与えたまえ

作詞・・・小田和正

 
 
 
 
2日続けて『BigBan』さんにリンクをさせていただく。
ファルージャについて書かれている記事を読ませていただきながら私の頭に浮かんだのがオフコースのこの曲だ。これが初めてではない。イラクの人々(イラクの国民も、今この時イラクにいる外国人も)を思う時、幾度となく繰り返し頭の中のこの曲が流れた。

私は女だ。妻であり、母だ。
歴史も宗教も連鎖も石油もどうでも良い。乱暴すぎるかもしれないが。
大国のプロパガンダ以外の画像や、映像、現地からマスメディアを通さずに直接伝わってくる声、それらを目にし、耳にして、どうして今の状況を黙認できるだろう。
 
 
 
私達のこの国は過ちを犯してはいないか。

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2004/11/23

月曜組曲

月曜の深夜、小田さんがTV出演している。

小田さんと私が“さん”付けで呼ぶからには、つまり小田和正さんの事を指す。
「もとオフコースの」と肩書きを付けて説明するまでもなかろう。
いや、むしろオフコース解散から15年も経った今となっては、「オフコースは知らないけど小田さんは知っている」という世代も多いのかもしれない。
オフコース時代、TV出演を拒んでいたために「ザ・ベストテン」等の音楽番組でも、曲紹介の際にはシングルレコードのジャケットが映し出されるだけだった。
解散後、ソロ活動を開始してからは、時折TVの画面でお目にかかることも無くはなかったが、それだって音楽番組ではなくてニュース番組のゲストとしてだったり、映画監督としてだったりで、ミュージシャンとしてTVで歌う姿というのは記憶に無い。(私が見逃しただけかもしれないが)

その小田さんが、れっきとしたミュージシャンとして、と言っても音楽業界の若手達に対する講師のような格好でだけれどもTVで歌い、語っているのが、月曜深夜0時半から(だから正確には火曜日なのだが)TBS系で放送している『月曜組曲』という番組だ。
この番組については、『Big Ban』さんでとても面白い記事を連載(?)されている。

流行りものに疎い女子高生だった私は、オフコースの名前とヒット曲「さよなら」のサビの部分を聞いたことがあった程度で、特別ファンというわけはなかったのだ。それなのに、クラスメイトがコンサートのチケットが1枚余っているからと誘ってくれた時に、特に断る理由も無くついて行ったのが始まりだった。
高校生同士で喫茶店に入ることすら気が咎めるようなおくてな娘だった私にとって、生まれて初めてのコンサートの印象は強烈だった。
メンバーの名前も知らないままに生で聴いた数々の曲。
その中でも「愛を止めないで」は特に強く耳と心に響いて残り、翌日すぐにレコードを買いに走ったものだ。

そのコンサートの最中の、クラスメイトとの会話も、またコンサート会場からどうやって家に帰ったのかさえ全然記憶に残っていない。

あの日以来、私は小田さんの声に取り憑かれてしまったのだ。
熱烈なファンとしての時期はオフコースが解散するまでのほんの数年だったと思う。
けれども、その後も、街角で、TVのCMや主題歌で、彼の声が流れるとふと全身の動きを止めて聴き入ってしまうのは今も変わらない。
美しいだけでない、声の向こうにくっきりと情景の浮かぶような。しかも加齢による衰えを全く感じさせない彼の声。
やはり素晴らしいと思うのだ。

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