2006/02/16

読了

晩鐘〈下〉

やっと読み終えた。

つまらなくてこんなに時間がかかったのではなくて、途中何度も読み進むのがつらくなって、休み休み読んだらこんなに時間を要してしまった。

1つの殺人事件の遺族と、そして加害者の家族のその後を追った形の小説なのだけど、わたしにはとても個人的につらい設定があった。加害者の子どもが、小学5年生の兄と小学2年生の妹で、ちょうどうちの息子と長女と同じくらい。(息子は4月から5年生、長女は2年生になる)

しかも、妹は病弱でいつまでも体が大きくならず、学校も休みがちで、何度も入院をくり返す。そのせいか年齢の割りにずっと幼い。兄は、そんな妹を大切に大切に守ろうとする。

どうにもこうにも、わが子と重ねてしまって、つら過ぎた。
フィクションなのに。分かっているのに。
最後の数ページは、嗚咽を漏らしながら読み終えた。創作の世界だというのに、わたしが何とか少年を救ってやりたかったと、心から願ったほど作品に入り込んでしまった。

何か軽くて温かいお話でも読まなければ、わたしが救われない。

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2006/02/05

更新停滞の予感

自分が活字中毒なのはよく心得ているので、あまり手元に書籍の類を置かないようにしている。まだ読んでいない小説なんかが近くにあったら、読み耽ってしまって家事にも仕事にも支障をきたすのが分かりきっているからだ。
いったん手にしてしまったら、もうコントロールが利かなくなる。読み終えてしまうまでは。

ああ、そろそろお米をとがなくちゃ。でももう少し…。

もういい加減PCを立ち上げてデスクに向かわなきゃ。ああ、でももうちょっと…。

そして、もっと悪いことには、読み終えてもなお、仕事に影響を及ぼしてしまうことがあるということ。その時読んでいる、あるいは読み終えたばかりの作品世界から抜け出しきれず、仕事用の文章の文体や雰囲気が、微妙にその作品寄りになってしまうのだ。役者さんが、演じた役柄から抜け出すまで何日もかかるというような話と少し近いだろうか。作品に入れ込めば入れ込むほど、その影響が薄れるまでの時間は長くなる。

とにかく、文庫本や単行本がなくても、雑誌や、ポストに投げ込まれる無料の情報誌、新聞に挟み込まれてくる小冊子、それらの記事の活字を漁るように読んでしまう。だから、そんなものには興味がないのよ、というふうに自分を騙し、騙ししてそれらの脇をすり抜けるようにして生活している。

それでも、子どもにつき合って書店に入ったりすると、ダメ。店を出る時には、子どもが1冊の本を持ち、わたしは数冊まとめ買い、なんてことも。

昨日がまさにそうで、長女の本を買いに行ったのに、わたしも3冊の文庫本を買ってしまい、おかげで昨晩から、ちっとも仕事も家事も進まない。昨日のうちに読み終えてしまったのは梨木香歩の「西の魔女が死んだ」。今さら、と思われるかもしれないけれど、実はそれほど興味のある作家さんではないので、これまで読む機会がなかった。遅ればせながらではあるけれど、ちょうど書店で平積みにされていて目に付いたので買ってみた。「なるほどなあ」というのが感想だろうか。こういう作品も有りだ。涙は流れなかったけれど、鼻の奥がツンとくる場面もあったし。

だいたい、梨木香歩、江國香織、銀色夏生…といったようなラインナップが、わたしはあまり好きでない。この3人を同列に並べるのは乱暴かもしれないけれど。そして、あくまで「わたしは」ということであって、人に押し付けるつもりもないのだけれど。そこは各人の好みの問題だもの。

晩鐘〈上〉

そして、次に読み始めたのが乃南アサの「晩鐘」。分厚い上・下巻の2冊セットだ。まだ上巻の半分ほどまでしか読んでいないので、作品についてのコメントはできないけれど、ぐいぐいと引き込まれて読んでいる。今夜は朝まで寝ずに読んでしまうかもしれない。

のっけから小学5年生の少年が、思いもかけない状況で登場するので、今年5年生になる息子を持つ母としては、不快にも近い印象を持ちつつ読み始めてしまったのだけど。そして、あまり明るい展開が望めそうにないことも予測はできるのだけど。しばらくはこの作品の呪縛から逃れられなくなるだろうということも分かっているのだけど。

だから

 

 

しばらく更新が滞るかもしれませんが、仕事のためとか体調不良のためとかではありませんので、あしからずご了承くださいませ。

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